講演3

災害VCだけじゃない!
美濃加茂市社会福祉協議会の活用方法

社会福祉法人美濃加茂市社会福祉協議会 地域福祉課長 長谷川 武司 氏

発表する美濃加茂市社会福祉協議会 地域福祉課長 長谷川 武司 氏
美濃加茂市社会福祉協議会の講演の会場全体の様子

概要

10年前、年間6,500件におよぶボランティアポイントの管理・調整を1名の担当者が紙とFAXで行っており、属人化してブラックボックス化していた課題を解消するためにkintoneを導入。

今では23ユーザーで300以上のアプリを開発・運用し、日常生活自立支援から生活困窮、地域福祉、貸出管理、特別会計まで、社協業務のほぼすべてをkintone上で完結させています。

発表の重要トピック

  • 高齢・PC不慣れな職員も迷わない「ポータル画面設計」
    kintoneのポータル画面設計ポータル画面のタブ切り替え
    kintoneを開いて最初に出るポータル画面を、無料のイラスト素材(イラストAC)を活用した親しみやすいタイルアイコンで直感的に視覚化。さらに、アプリが増えても探しにくくならないよう、窓口(部署)別の「タブ切り替え」を設定し、情報過多を防いで最短ルートでアプリに到達できる工夫をしています。
  • 地域特性に対応した「コロナ禍の特例貸付」での行政連携外国籍住民が人口の11.3%を占める美濃加茂市において、特例貸付の申請者の8〜9割が外国人でした。窓口の混雑パニックを防ぐため、行政の通訳部門のアカウントをkintoneで共有・連携。通訳担当者がkintoneに直接聞き取り内容を入力し、社協がそれを受けて処理する仕組みで、怒涛の申請現場を乗り切りました。
  • 車検忘れやダブルブッキングを防ぐ「リマインダー・カレンダー」福祉車両や車椅子の貸出状況をカレンダー機能で一元管理。また、kintoneの標準機能である「リマインダー通知」を使い、車両車検日の2ヶ月前に自動で担当部署にメール通知が飛ぶように設定し、人為的エラーを未然に防止しています。
  • デリケートな個人情報を守る「アクセス権限の細分化」相談業務など極めて秘匿性の高い個人情報を扱うため、1人ひとりのアカウントにアプリ・フィールド単位で閲覧・削除などの細かい制限を設定(例:給付金の入力はできるが、削除ボタンは非表示にするなど)。関係のない職員には「権限がありません」と表示される安全な情報セキュリティを構築しています。
  • 基本機能を徹底活用した「極限の低コスト設計」年間のkintone使用料(23ユーザー分)約30万円に加え、利用しているプラグインはA社の年額7,500円と、B社の年額7,900円のみ。固定費(サブスクリプション)を徹底的に抑え、kintoneの基本機能(プロセス管理、通知、アクセス権など)を使い倒すことが長期運用のコツです。

Q&Aおよび補足

Q. 特別会計(社協会員、共同募金など)のkintone活用は、具体的にどのように行っているか? A. 年間300社以上にのぼる法人からの特別会費管理などをkintoneで行っています。10年ごとに表彰(感謝状の贈呈)を行うルールがあるため、kintone上で「何年継続して支払われているか」を管理し、表彰対象年になると自動で色が変わったりフラグが立つ仕組みを構築しました。これまでは台帳をめくって手計算していましたが、kintoneを検索するだけで「50年表彰」「30年表彰」の対象企業を一瞬で抽出できるようになり、劇的に効率化されました。
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